2004年~2012年の我が家の月別電気使用量(kwh)及び月別都市ガス使用量(m3)のグラフを次に示す。
エクセルに下表を作成し、エネルギー源の欄に使用量を入力し、(エネルギー源)×(CO2換算係数)=(CO2排出量)になるよう計算式を入力する。
2004~2011年(平成16~23)に排出したエネルギー源ごとのCO2の排出量
注1)薪ストーブ*写真1)から発生するCO2の計算について
樹木は光合成で空気中のCO2を吸収して成長してきたので、化石燃料を燃焼してCO2を出したのと違い、薪を燃焼したときに発生するCO2は温室効果ガスを計算する際、カウントされないことになっている。そのため、「事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドライン 環境省地球環境局」*1)には木材のCO2排出係数は掲載されていない。
そこで、薪燃焼で発生した熱量に相当する熱量をFF石油ファンヒータで発生させるのに必要な灯油を計算しその灯油を燃焼したときに発生するCO2を計算し、その値を便宜上木材(薪)の燃焼により発生したCO2とした。
2008年には薪3,669kgを薪ストーブで燃やした。その発熱量を燃焼効率80% *2)、木材の単位発熱量14.4MJ/kg *1) とすると、発生した熱量は、
3,669 × 14.4 × 0.8 = 42,267 MJ となる。
一方、我が家のFF石油ファンヒータで、薪燃焼と同じ発熱量に相当する灯油の量を計算する。FF石油ファンヒータのエネルギー消費効率を86%とする。*3) 灯油の単位発熱量36.7MJ/Lとする。*1) 灯油のCO2排出係数を 2.49 kg-CO2/L とすると、
42,267 ÷ 36.7 ÷ 0.86 = 1,339 L この灯油1,339 L から発生したCO2は、1,339 × 2,49 = 3,334 kg-CO2 となる。
尚、木材の単位発熱量14.4MJ/kg *1) をカロリーに直すと3,440kcal/kg になる。
*1):事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドライン 環境省地球環境局'事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドライン(試案ver1.4)平成15年7月環境省地球環境局'
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/santeiho/guide/pdf1_6/mat_01.pdf#search=
*2):FIRESIDE HEARTH COLLECTION 2010~2011 Quality Tools for The Woodburner VERMONT CASTINGS(ファイヤーサイド株式会社)発行のカタログのP16の「燃焼(暖房)効率約80%」による。
*3):下記のサイトの「石油ストーブ密閉式 強制対流式」による。
http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/gpl-db/stove.pdf
注2)太陽熱温水器については:真空式ソーラー温水器サンファミリー*写真2)のCO2削減量(年間)を下記のサイトから引用した。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/8682/ki05.html
注3)2008年(平成20年)11月から薪ストーブを使用した。
注4)2004年とは、2004年4月~2005年3月までのデータである。その他の年も同様。
注5)2004年~2008年の暖房用灯油データはすべて揃っていないので、データが正確な2006年の灯油使用量を2004、2005、2007年にも当てはめた。
*写真1) 薪ストーブ 米国製のVERMONT CASTINGS社製のENCORE(アンコール)
*写真2) 真空式ソーラー温水器サンファミリー(現在、製造、販売中止)
日本は温室効果ガスを2020年には、1990年比25%削減するとコミットした。各家庭にCO2排出の制限を義務付けることは無いが、国民として自分の家庭からのCO2排出量を調べるのも良いのではないか。家庭のCO2の排出量を計算する換算式を次に示すので、興味のある方は一度計算してみてください。